外壁塗装用語集|ファースト・リフォーム

専門用語をやさしく解説。初めての方も安心して読める用語集

塗装のプロが監修した、わかりやすい外壁塗装用語集

外壁・屋根塗装で使う専門用語を整理しました
見積書や工事内容の理解に役立つよう、やさしく解説します

佐倉市・印西市外壁塗装|ファースト・リフォーム

外壁塗装用語集

外壁塗装や屋根塗装には、普段あまり耳にしない専門用語が数多くあります。
このページでは、よく出てくる用語を50音順とカテゴリ別に整理しました。
専門的な内容もできるだけ分かりやすく説明していますので、初めて塗装を検討される方も安心して読み進めていただけます。

50音別
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劣化症状

チョーキング

外壁を触ると白い粉が付く現象。紫外線や雨水の影響で塗膜中の樹脂が分解され、顔料が粉状に表面に現れます。防水性能が低下しているサインで、再塗装の目安です。

クラック(ひび割れ)

外壁にできるひび割れ。表面だけの「ヘアクラック」と、下地に達する「構造クラック」があり、後者は建物に深刻な影響を与えます。幅や深さに応じた補修が必要です。

剥がれ

塗膜が浮いたり剥がれたりする状態。下地処理不足や経年劣化が原因で、防水性が失われ外観も損なわれます。早期の補修と再塗装が推奨されます。

苔・カビ

湿気や日陰で発生しやすく、外観を損ねるだけでなく塗膜劣化の進行を早めます。発生部位は防水性低下が疑われるため点検が必要です。

コーキング劣化

外壁目地やサッシまわりのシーリング材が硬化・ひび割れを起こす状態。雨水侵入や外壁材の損傷を招き、放置すると雨漏りの原因となります。

膨れ

塗膜の内部に水分や空気が入り込み、表面が膨張する現象。下地処理不足や湿気が原因で、やがて破れて剥離につながります。

色あせ

紫外線や風雨で塗膜の色が薄くなる現象。美観を損なうだけでなく、防水性能の低下を示すサインでもあります。再塗装のタイミングを示す重要な目安です。

サビ(鉄部)

鉄部が酸化して赤茶色に腐食する状態。進行すると穴あきや強度低下を招きます。ケレン作業と防錆下塗りでの対策が基本です。

汚れ付着

排気ガスや雨だれなどによる外壁の汚れ。美観を損なうだけでなく、防水性低下や藻・カビの温床になるため、定期的な洗浄が推奨されます。

雨染み

雨水が外壁表面を伝って筋状に汚れが残る現象。放置するとカビや苔の繁殖源となり、外観を大きく損ないます。

シーリング切れ

外壁目地やサッシまわりのシーリング材が硬化・収縮して隙間が生じる状態。雨水浸入や外壁材の損傷につながるため、早期の補修が必要です。

目地ずれ

外壁材同士の接合部がずれて段差が生じる現象。施工時の不具合や経年による動きが原因で、防水性能の低下や美観不良を招きます。

ひび割れ(ヘアクラック)

表面に発生する細かいひび。構造には影響しませんが、塗膜の劣化を示すため再塗装の目安となります。

浮き

外壁材や塗膜が下地から浮き上がる状態。内部に水分が入り込みやすく、放置すると剥離や雨漏りにつながります。

剥離

塗膜や外壁材が完全に剥がれる状態。防水機能が失われ、雨水浸入や外観劣化を引き起こします。早急な補修が必須です。

爆裂(鉄筋爆裂)

コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、外壁表面が破裂する現象。構造耐力に影響するため、専門的な補修が不可欠です。

欠け

外壁材の一部が欠損する症状。小さな破損でも雨水浸入や劣化を早めるため、早めの補修が重要です。

シミ跡

外壁に水や汚れがしみ込んで残る痕跡。美観を損ねるだけでなく、外壁材の防水機能低下を示す兆候です。

塗膜劣化

塗膜全体が劣化して防水性や耐久性を失った状態。チョーキング・色あせ・剥がれなど複数の症状が同時に現れるのが特徴です。

もらいサビ(錆汁)

近くの金属から流れ出たサビが外壁に付着して筋状に汚れる現象。早期に洗浄・防錆処置を行わないと塗膜への固着や変色が進みます。

塗料の種類

アクリル塗料

古くからある樹脂系で価格は安価。耐久は近年の主流(シリコン・ラジカル等)より劣るため、部分補修や短期使用で選ばれることが多い塗料です。

ウレタン塗料

密着性・柔軟性に優れ、付帯部(雨どい・鉄部など)で使われやすい塗料。外壁全体よりも部分用途での採用が一般的です。

シリコン塗料

価格と耐候性のバランスに優れ、住宅外壁で長く主流の上塗り。最近はラジカル・無機・フッ素など高耐候系との比較で選ばれます。

ラジカル塗料(ラジカル制御形)

酸化チタン由来の劣化因子「ラジカル」の発生を抑制する設計で、シリコン系より高い耐候性を狙ったカテゴリ。大手メーカーが主力展開しています。

フッ素塗料

4フッ化エチレンなどの強固な結合を活用した高耐候系。長期に美観と防護を維持しやすい反面、材料単価は高めです。

無機塗料

無機成分(ガラス質など)を高比率で含む設計で、紫外線劣化に非常に強いのが特長。超低汚染と組み合わせた住宅用ラインも増えています。

有機無機ハイブリッド塗料

無機の耐候性と有機樹脂の密着・施工性を両立させた設計。最近の上位グレードで普及が進み、低汚染・遮熱機能を併載する製品もあります。

低汚染塗料

親水性や特殊樹脂で汚れを付きにくくし、雨で洗い流れやすくしたタイプ。雨筋や排気ガス汚れが気になる立地で効果的です。

クリヤー塗料(外壁保護クリア)

サイディングの柄を活かす透明塗料。光触媒外壁や強いチョーキング面は原則不適など、適用条件があるため事前診断が必須です。

遮熱塗料(高日射反射率塗料)

近赤外線を高反射して表面温度上昇を抑える機能性塗料。屋根・外壁での採用が進んでいます。

断熱塗料

塗膜の熱伝導を抑える設計や中空ビーズ等を応用。色や環境で効果が変動するため、遮熱との違いと期待値は現地条件で評価します。

セラミック塗料

セラミック微粒子等を配合し、耐候・耐熱・低汚染性の向上を狙う設計。ベース樹脂との組み合わせで性能は異なります。

弾性塗料

塗膜に伸びがあり、微細なひびに追随しやすいタイプ。下地や上塗りの相性によっては膨れ等のリスクもあるため、仕様選定が重要です。

水性塗料

溶媒が水のため低臭・低VOCで環境配慮に優れます。近年は性能が向上し、住宅外壁の主力として広く採用されています。

溶剤塗料(油性)

有機溶剤を用いるタイプで、金属部などでの密着・乾燥性にメリット。臭気や可燃性、VOCへの配慮が必要です。

弱溶剤塗料

溶剤系の中でも比較的低臭な溶剤を用いた設計。住宅地で扱いやすく、上塗りの主力として多くの製品がラインアップされています。

防藻・防カビ塗料

藻やカビの発生を抑制する薬剤を配合。北面や植栽付近、湿気が多い立地で美観維持に有効です。

ナノテク塗料

ナノ粒子分散などの材料技術を応用し、耐候・低汚染・密着性の向上を狙う設計。製品ごとに技術内容は異なります。

低VOC塗料(環境配慮型)

VOC含有を抑えた設計。室内外の作業環境や周辺環境への配慮として選ばれ、基準・表示に基づく選定が行われます。

工事工程

足場

安全に作業するために設置する仮設構造物。外壁塗装では高所作業が伴うため必須で、同時にメッシュシートで飛散防止も行います。

高圧洗浄

外壁や屋根に付着した汚れ・苔・カビ・古い塗膜を高圧水で除去する工程。下地と塗料の密着性を高めるために重要です。

ケレン(下地処理)

鉄部や古い塗膜の錆・汚れを削り落とす作業。ケレン1種〜4種に区分され、仕上げの耐久性を大きく左右します。

下地補修

ひび割れや欠損部を補修する工程。シーリング、モルタル補修などを行い下地を健全な状態に整えます。

下塗り

最初に行う塗装工程。シーラーやフィラーを用い、上塗り塗料の密着を高めます。下地に応じた材料選定が重要です。

中塗り

塗装の2層目。塗膜の厚みを確保し、耐久性を高めます。通常は上塗りと同じ塗料を使用します。

上塗り

最終仕上げの塗装工程。色・光沢を整え、防水性・耐候性を確保します。外観と性能を決定づける重要なステップです。

シーラー

下塗りに使う透明または半透明の材料。下地に浸透して強化し、上塗りの密着を高めます。モルタルやコンクリート下地に用いられます。

フィラー

モルタルやALC外壁の下塗りに使用される下地調整材。小さなひび割れや凹凸を埋めて平滑にします。

養生

塗装しない部分(窓・床・植栽など)をビニールやテープで覆う作業。仕上がりの美しさと近隣への配慮のため欠かせません。

養生バラシ

塗装完了後に養生材を撤去する工程。最後の清掃や補修も含め、仕上げ品質を確認する重要な作業です。

シーリング打ち替え

古いシーリング材を撤去し、新しいシーリング材に入れ替える工法。耐久性を最も確保できる方法です。

シーリング増し打ち

既存シーリングの上から新材を重ねる工法。既存材の健全性・付着状態が良好で、撤去が難しいサッシまわりや取り合い部では適した選択になる場合があります。

シーリングプライマー

シーリング材を充填する前に目地に塗布する下塗り材。接着力を高め、剥離を防ぎます。

乾燥時間

塗料を重ね塗りする際に必要な乾燥・硬化時間。規定を守らないと塗膜不良や早期劣化の原因になります。

塗布量管理

仕様で定められた塗布量(㎡あたりの必要量)を満たすように材料使用量や膜厚を管理すること。所定の膜厚が確保できないと耐久性・遮蔽性が不足します。

タスペーサー(縁切り部材)

スレート屋根塗装時に設置する部材。重なり部分の通気・排水を確保し、雨漏りや内部結露を防ぎます。

カバー工法(屋根)

既存屋根を撤去せず、新しい屋根材を重ねる工法。廃材処理を抑えられ、断熱・防水性能を向上できます。

散水試験

雨漏り調査で行う水かけ試験。外壁・サッシ・屋根に散水し、浸入経路を特定します。

塗膜検査

膜厚・付着強度・仕上がりなどを確認する検査。必要に応じて専用機器(膜厚計・付着試験器)を用います。

施工前点検

工事開始前に外壁・屋根の状態を調査する工程。劣化症状や下地状態を確認し、施工計画を立てます。

施工管理

工事全体を品質・工程・安全面で管理すること。現場監督や職長が中心となり、品質保証に直結します。

施工記録

施工過程を写真や日報で記録すること。保証やトラブル対応の根拠として重要です。

完成検査

工事完了後に最終確認を行う工程。塗り残し・仕上げ不良・近隣清掃を含め、引き渡し前の大切なステップです。

試験施工

本施工前に小面積で試し塗りを行う工程。色や仕上がりの確認、材料の適合性チェックを目的とします。

施工保証

施工後に一定期間、品質を保証する制度。保証範囲や期間は業者ごとに異なりますが、信頼性の指標となります。

素地清掃

塗装前に下地表面のホコリや汚れを除去する作業。塗料の密着性を高めるため基本中の基本です。

既存塗膜除去

劣化が激しい旧塗膜を削り落とす作業。残存塗膜との段差や密着不良を防ぐために行われます。

耐候性試験

材料の耐久性を確認する試験。促進耐候性試験機(キセノンランプ等)で長期劣化を短期間で再現します。

足場解体

全工程完了後に足場を撤去する作業。周囲への安全配慮と外壁・付帯部の最終確認を行い、現場を原状回復します。

部材

コーキング(シーリング材)

外壁材の目地やサッシまわりに充填する柔軟性のある材料。防水性と気密性を確保します。劣化すると雨漏りや外壁材の損傷につながります。

サイディング

戸建住宅外壁の主流となっている外壁材。窯業系・金属系・樹脂系などがあり、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

モルタル壁

セメント・砂・水を混合した外壁材。ひび割れが起きやすく、塗装や防水で定期的なメンテナンスが必要です。

破風板

屋根の端部に取り付ける板材。風雨から屋根を守る役割があり、劣化すると雨水浸入のリスクが高まります。

軒天

屋根の裏側にあたる部分。通気・防火の役割を持ち、劣化すると雨水染みやカビが発生しやすくなります。

幕板

外壁を上下に分ける水平の化粧板。デザイン性を高める部材で、塗装が剥がれると劣化が目立ちやすくなります。

棟板金

屋根の頂部を覆う金属部材。釘抜けやサビが起こりやすく、放置すると雨漏りに直結します。

雨どい

屋根に降った雨水を地面へ流す排水設備。詰まりや破損は外壁や基礎への雨水被害につながります。

ベランダ防水

ベランダやバルコニーの床面を防水する施工。トップコートの劣化は雨漏りの大きな原因となります。

付帯部

破風板・雨どい・雨戸・水切りなど、外壁以外の塗装部材の総称。外観と耐久性に大きく影響します。

屋根材(スレート)

セメントと繊維で作られた薄い屋根材。軽量で普及率が高いですが、塗膜の劣化で防水性が失われやすい素材です。

屋根材(瓦)

粘土やセメントで作られた屋根材。耐久性は高いですが、漆喰や防水層の補修が必要となります。

外壁材(ALC)

軽量気泡コンクリートパネル。断熱性に優れますが吸水性が高いため、塗装による防水維持が不可欠です。

外壁材(ガルバリウム鋼板)

金属系外壁材で、耐久性・耐食性に優れます。サビや傷への配慮、定期的なメンテナンスが必要です。

水切り

外壁や基礎の取り合いに設置される金属部材。雨水を逃がし、建物内部への浸入を防ぎます。

雨戸

窓の外側に取り付ける建具。防風・防犯・断熱の役割を持ち、塗装でのメンテナンスが必要です。

シャッターボックス

シャッターを巻き上げるボックス部分。金属製が多く、サビや塗膜劣化が目立ちやすい部材です。

庇(ひさし)

窓や出入口の上に取り付けられる小さな屋根。雨除け・日差し除けの役割を持ちます。金属製はサビや劣化が起こりやすいです。

出窓まわり

出窓部分の外装部材。雨水が溜まりやすく、劣化しやすい箇所のひとつです。

基礎巾木

住宅基礎の立ち上がり部分。モルタル仕上げが一般的で、ひび割れや剥がれが生じやすいため塗装保護が必要です。

雨押え板金

屋根の立ち上がり部分を覆い、雨水の浸入を防ぐ板金部材。劣化や浮きがあると雨漏りの原因となります。

谷板金

屋根の谷部分に取り付ける板金。雨水が集中して流れるため劣化が早く、穴あきやサビによる雨漏りリスクが高い部材です。

笠木

ベランダや手すりの上部に取り付ける仕上げ材。雨水が侵入しやすい部分のため、防水施工や定期点検が重要です。

鼻隠し

軒先で雨どいを固定するための板材。破風板と似ていますが、構造上の役割は雨どい支持に特化しています。

縦樋

屋根の雨水を地面へ流す縦方向の排水管。詰まりや外れに注意が必要です。

横樋

屋根の雨水を集め、縦樋へ流す横方向の排水管。落ち葉やゴミ詰まりの清掃が重要です。

換気棟

屋根の棟部分に設置する換気部材。小屋裏の湿気を排出し、結露や劣化を防ぎます。

雪止め金具

屋根に取り付け、積雪の落下を防ぐ金具。地域によって必須の場合があり、サビや緩みに注意が必要です。

ドレン

ベランダや屋上防水の排水口。詰まりは雨漏りの原因になるため、定期的な点検・清掃が必要です。

防水シート

屋根材や外壁材の下に敷設されるシート材。ルーフィングとも呼ばれ、雨水の二次侵入を防ぐ重要な部材です。

まとめ

この用語集では、外壁塗装・屋根塗装に関わる代表的な専門用語を解説しました。
見積書の確認や工事内容の理解にお役立てください。わからない用語があれば、お気軽にご相談ください。


ファースト・リフォーム代表 志田雄一郎

監修者プロフィール

志田 雄一郎

ファースト・リフォーム代表 /千葉県佐倉市出身。地元で30年以上にわたり外壁・屋根塗装を手がけてきました。
国家資格「一級塗装技能士」を保有し、確かな技術と豊富な経験をもとに施工を行っています。

地域特性や住宅の材質に精通し、親子二代にわたってご依頼いただくご家庭も多く、
地域密着の塗装専門店として信頼をいただいております。