屋根・外壁のズレ|原因と対策まとめ【佐倉市・印西市でよくあるご相談】
目次
屋根や外壁のズレは、見た目の問題だけでなく、雨漏りや建物の劣化を引き起こす可能性があります。特に台風や地震などの自然災害後には注意が必要です。この記事では、ズレの原因や発生しやすい場所、放置リスク、補修方法までをわかりやすく解説します。
目次
- ズレの主な原因とは?
- ズレが発生しやすい場所と部材別の特徴
- ズレを放置するとどうなる?
- 自分でできるチェックと予防のポイント
- ズレへの対処方法|補修と修理
- よくあるご相談と当社の対応
- まとめ:早めの対応が安心につながります
1. ズレの主な原因とは?
屋根や外壁のズレは、以下のような要因で発生します。
- 自然災害:台風や地震などの強い揺れや風圧
- 経年劣化:建物の老朽化や素材の劣化
- 施工不良:初期施工時の不備など
- 温度変化:膨張・収縮による変形
2. ズレが発生しやすい場所と部材別の特徴
スレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)
- 経年劣化による釘・ビスの緩み
→ 長年の風雨や熱伸縮で固定部がゆるみ、屋根材がズレやすくなる。 - 塗膜劣化による吸水と乾燥の繰り返し
→ 表面の防水性が落ちると、水分を吸って膨張・乾燥して収縮を繰り返し、反りや浮きの原因に。 - 台風や強風による浮き上がり
→ 軽量なスレートは風にあおられやすく、重なり部や端部からめくれたりズレることがある。 - 下地の劣化(野地板や防水シート)
→ 湿気や雨水の浸入で下地が傷むと、屋根材の固定力が落ち、ズレ・浮きに発展。






瓦屋根(和瓦・洋瓦)
- 地震や台風による揺れ・振動
→ 瓦同士のかみ合わせがズレ、棟や軒先で瓦が外れる・浮くことがある。 - 棟の漆喰や葺き土の劣化
→ 経年により漆喰に劣化が生じ棟瓦が不安定になりやすい - 銅線や釘などの固定具の腐食・切れ
→固定具も経年で劣化が進む




外壁(サイディング・モルタル)
サイディング外壁の場合(窯業系)
- 吸水と乾燥の繰り返しによる反りや浮き
→ セメント系のため吸水性が高く、防水性が落ちると湿気を吸収 → 膨張・収縮を繰り返し反りや浮きに。 - コーキング(シーリング)の劣化
→ 継ぎ目のシーリングがひび割れると水分が浸入し、サイディング本体が吸水 → 変形やズレにつながる。 - 固定不良やビスの緩み
→ 施工時のビス間隔や留め具の不備により、時間が経つとパネルが動きやすくなり、浮き・ズレが発生。 - 温度変化による伸縮
→ 昼夜の気温差により膨張・収縮 → 外壁材に負荷がかかり、徐々にズレ・たわみを生じることも。
モルタル外壁の場合
- 温度変化による膨張・収縮
→ 気温の上昇・下降によってモルタルが伸縮 → 継ぎ目や角部分に負担がかかり、ズレ・ひび割れの原因に。 - 急激な乾燥・施工不良
→ 強風・直射日光などで急激に乾くとひびが入りやすく、内部に水が入りズレや浮きの要因に。
3. ズレを放置するとどうなる?
- 雨漏りの原因:ズレた部分から雨水が侵入し、内部に被害を及ぼす
- 建物の劣化:湿気や水分が構造体に影響し、腐食やカビの原因となる
- 修理費用の増加:放置期間が長いほど、補修範囲が広がり費用が増加
4. 自分でできるチェックと予防のポイント
- 定期的な目視確認:屋根や外壁のズレや隙間をチェック
- 異常を感じたら専門家に相談:早期発見・早期対応が重要
- 高所の点検は危険:無理に自分で登らず、専門家に依頼
5. ズレへの対処方法|補修と修理
- 部分補修:ズレが軽微な場合、部分的な補修で対応可能
- 棟の積み直し工事:棟瓦のズレがある場合、既存の棟瓦を解体し、新しい漆喰を塗り固めて再度積み直す工事が必要
- 葺き替えやカバー工事:屋根材の劣化が著しい場合、屋根材を新しいものに交換する葺き替えや既存の屋根に新たな屋根材を重ねる工事







6. よくあるご相談と当社の対応
- 「屋根材がズレているのを見つけたが、どうすればいい?」
- 「外壁の継ぎ目に隙間ができている」
- 「台風の後、屋根の一部が浮いているように見える」
気がかりなことはお気軽にご相談ください。代表志田が無料点検します。また自然災害によるズレの場合、火災保険が適用される可能性がありますので、お気軽にご相談ください。参考:火災保険について
近くで工事していて気になった、屋根に雨漏りの危険があるなどと言い、必要のない工事をせまるいわゆる屋根点検商法が増加しております。警視庁でも注意喚起しております。くれぐれもご注意ください。参考:屋根点検商法とは
7. まとめ:早めの対応が安心につながります
屋根や外壁のズレは、放置すると建物全体の劣化につながる恐れがあります。定期的な点検と早めの対応が、安心・安全な住まいを維持する鍵です。屋根や外壁のズレに関する一般的な情報を提供するものであり具体的な状況に応じた対応が必要です。
高所の点検は危険を伴いますので、専門家に依頼することをおすすめします。まずはお気軽にご相談ください。