難付着性サイディングとは?再塗装時の見極めポイントと注意点
近年、新築住宅や築浅住宅で採用が増えている「難付着性サイディング」。
表面に特殊コーティングが施されており汚れにくく美観を長く保てる高機能外壁材として人気があります。しかしこの高機能な表面処理があるため再塗装の際に施工方法を誤ると、1〜2年で塗膜の剥がれなどのトラブルが起こりやすくなるため注意が必要です。
難付着性サイディングの代表製品(主要メーカー)
再塗装時に注意が必要な「難付着性サイディング」は、特定のメーカー製品に多く見られます。
下記は、表面に特殊なコーティング処理が施された代表的な製品例です。
メーカー名 | 主な製品名(表面処理名) |
---|---|
ケイミュー | 光セラ / 親水セラ |
ニチハ | マイクロガード / プラチナコート |
旭トステム(LIXIL) | セルフッ素コート / AT-WALL |
見積時の図面や外壁材の品番に、これらの名称が記載されていた場合は注意が必要です。
表面のコーティングによって、塗料が密着しにくい「難付着性サイディング」の可能性があります。
そのまま通常の塗料を使ってしまうと、塗装後1〜2年で塗膜が剥がれるなど、深刻な施工不良につながる危険があります。
そのため素材に応じた専用の下塗り材を選定することが不可欠です。

難付着性サイディングかどうか、再塗装前にチェックしましょう!
外壁材の種類によっては、通常の塗料が密着しにくい「難付着性サイディング」の可能性があります。
以下の項目に該当する場合は、施工前に必ず専門業者による診断をおすすめします。
チェック項目 | 該当した場合の見解 |
---|---|
築年数が2001年以降 または築10〜15年ほど |
難付着性サイディングの可能性があります |
築10年以上でもチョーキングが出ない (白い粉が手につかない) |
表面に高機能コーティング処理の可能性があります |
外壁に光沢やツルツル感がある | コーティング採用の兆候です |
水をかけると弾く(撥水) または馴染んで流れる(親水) |
セルフクリーニング機能のある表面処理が考えられます |
ラッカーシンナーで拭いても色が落ちない | 難付着性の高いコーティングの可能性があります |
これらの外壁材は「塗料が弾かれてしまう」「塗膜が密着しない」リスクがあります。
そのため専用の下塗り材を使用し、適切に施工することが極めて重要です。

今後さらに増える可能性も!
✅ 結論:新築での難付着性サイディング採用は今後も拡大する見込みです
- メンテナンスコストの削減
- セルフクリーニング性能
- 高耐候性
こうしたニーズから、光触媒・無機・親水系の高機能外壁は、新築での「標準仕様」として導入されるケースが増えており、再塗装の現場でも対応力が求められる時代になっています。
お住まいの外壁、しっかり塗装できるか不安な方へ
「うちの外壁も難付着サイディングかも?」
「どんな下塗り材を使えばいいのか分からない…」
そんなときは、プロの目で診断することが安心への第一歩、正しい診断をすることがまずは大切です。
ファースト・リフォームでは、下地調査・メーカー確認を含めた丁寧な対応を行っております。お気軽にご相談ください。