塗料の最新情報を学ぶ研修に参加しました|社員全員で知見をアップデート
目次
エスケー化研株式会社セミナーに参加しました
先日、塗料メーカー主催の勉強会に参加し、外壁・屋根塗装に関わるさまざまな最新情報を学んできました。現場スタッフだけでなく事務スタッフも同行し、塗料に関する知識を共有することで、より正確で丁寧なご提案につなげていけるよう取り組んでいます。

塗料の種類と特性について改めて整理
今回のセミナーでは塗料の種類・歴史・耐候性が実現できる原理などメーカーの視点から改めて整理されました。特に最近よくご相談いただく「無機塗料」と「ラジカル制御型塗料」についてわかりやすくご紹介します。
無機塗料って最近よく聞くけど、何が違うの?
「無機塗料って最近よく聞くけど、結局何がいいの?」というお客様の声も多くなっています。
簡単にいうと、
- 有機塗料(アクリル・ウレタン・シリコンなど)は柔軟性があり施工しやすい
- 無機塗料は、紫外線や熱に強く、劣化しにくく長持ちする
という違いがあります。塗り替えの頻度を抑えたい方には、無機塗料が選ばれる傾向があります。
ラジカル塗料ってどんな塗料?
近年人気の「ラジカル塗料」は、紫外線によって発生する塗膜の劣化因子“ラジカル”の働きを抑える塗料です。シリコンと同等以上の耐久性がありながらコストも抑えられるため、コストパフォーマンスに優れた人気の塗料です。

意匠性と機能性を両立する多彩仕上げ塗装
また、意匠性に富んだ塗料へのニーズにも触れ、デザイン性と機能性の両立について考えるきっかけにもなりました。
中でも印象的だったのが」に代表されるような、多彩仕上げ塗装の技術です。
▶「TASAI工法」
▶「プレミアムマルチカラーⅡ」
これは2色以上の色や模様を重ねることでタイル調や天然石のような高級感ある仕上がりを再現できる工法で、特に意匠性の高い窯業系サイディングの塗り替えに適しています。通常の単色塗装とは異なり、素材感を活かしつつ、美観を長く保てる点が大きな特長です。
難付着性サイディングへの対応|知見をさらに深めました
近年増えている「難付着性サイディング(光触媒や無機コートなど)」についても講義があり、こうした外壁には専用の下塗り材の選定が不可欠であることが再確認されました。
もちろん、これは今回初めて知ったことではありません。 ファースト・リフォームでは、見積時に図面や外壁材の品番を確認し、必要に応じてサイディングメーカーや塗料メーカーに直接問い合わせを行い、適切な下塗り材を選定するという対応を日頃から行っております。

専用下塗りを使わないとどうなる?施工不良のリスクに注意
今回の講義では、「専用下塗り材を使わずに通常の塗料を施工するとどうなるか」についても改めて確認されました。
難付着サイディングに一般的な下塗りを使ってしまうと、新しい塗膜がしっかり密着せず、1〜2年で“ベロン”と剥がれてしまうような深刻な不具合につながる可能性があります。


これは、外壁表面にあるクリア層や親水性コーティングがまだ健在であるにもかかわらず、その上から塗装してしまうことで、塗料が“くっついているように見えて、実は密着していない”状態になるためです。
また、見た目では判断しづらい「脆弱層(ぜいじゃくそう)」が残っていることもあり、塗る前の下地確認・処理の丁寧さが仕上がりの耐久性に大きく影響します。
▶ 難付着サイディングの塗装注意点については、別記事で詳しく解説しています
社員全員で学ぶ姿勢を大切に
今回のセミナーには、現場担当だけでなく事務スタッフも同行いたしました。
塗料の選定やご提案はもちろんのこと、お問い合わせ対応や資料作成の際にも知識が必要になるためです。
実際に参加して感じたのは、「ラジカル塗料」や「無機塗料」など、お客様が最近よく耳にする言葉でも「実際はどんなものか分かりにくい」というケースが多いということ。
私たちにとっては日常的な用語でも、お客様にはまだまだ専門的に感じられる部分があると改めて実感する良い機会となりました。
これからも社内全体で学びを共有しながら、わかりやすいご説明と適切なご提案ができる体制づくりを続けてまいります。
外壁塗装・屋根塗装は、建物の寿命と美観を左右する大切な工事です。
佐倉市・印西市周辺で塗装をご検討中の方は、ぜひ一度ファースト・リフォームまでご相談ください。