塗料の歴史と佐倉市の歩み、そして主要メーカーの沿革
塗料の歴史 × 佐倉市の歩み × メーカーの沿革
住まいを守る外壁塗装に欠かせない「塗料」。実はその歴史は縄文時代の漆器までさかのぼります。時代とともに、ウレタン・シリコン・ラジカル制御・フッ素・無機へと進化し、私たちの暮らしを支えてきました。
一方で、私たちの地元・佐倉市も、城下町から住宅都市へと姿を変え、ユーカリが丘や染井野などの街づくりが進んできました。その歩みの背景には、塗料メーカーの技術革新も重なっています。
今回は、「塗料の歴史」「佐倉市の歩み」「主要メーカーの沿革」を横並びで見比べられる年表にまとめ、続く本文で要点をやさしく解説します。
年代 | 🎨 塗料 | 🏯 佐倉市 | 🏭 メーカー |
---|---|---|---|
縄文時代 (約9,000年前) |
漆の漆器が出土 | 井野長割遺跡などに定住跡 | — |
江戸時代 | 柿渋・漆塗りが普及 | 佐倉城下町、蘭学・医術の拠点 | — |
1881年(明治14年) | 工業化の始まり | — | 日本ペイント創業 |
1918年(大正7年) | — | — | 関西ペイント創立 |
1922年(大正11年) | — | — | 水谷ペイント創業 |
1954年(昭和29年) | — | 佐倉市が誕生 | — |
1955年(昭和30年) | — | — | エスケー化研創業 |
1970年代 | ウレタン塗料が普及 | — | 大阪ガスケミカルが木部塗料販売 |
1980年代 | シリコン塗料が普及 | 染井野・白銀の住宅地開発 | SK化研が全国展開 |
2000年代 | フッ素塗料が住宅に普及 | 観光イベントが拡大 | 各社が遮熱・高耐候塗料を投入 |
2010年代 | ラジカル制御型塗料登場 | ふるさと広場イベント拡充 | 主要メーカーが住宅向け製品強化 |
2015年以降 | 無機塗料が普及 | コスモスフェスタ定着 | 日本ペイント・関西ペイントが高耐候製品投入 |
2024年(令和6年) | — | 佐倉市 市制70周年 | — |
現在 | 遮熱・断熱/防カビ・抗菌/長寿命化 | 駅周辺再開発・観光名所の充実 | 各社が環境配慮型塗料を展開 |
🎨 塗料の進化
日本の塗料の物語は、なんと縄文時代までさかのぼります。約9,000年前、北海道・垣ノ島の遺跡から朱色の漆を施した土器が出土し、漆器文化の誕生を今に伝えています。
その後、平安時代には繊細な蒔絵(まきえ)が花開き、江戸時代には柿渋や漆が生活に深く浸透。その耐久性や防水性が、暮らしを堅実に支えてきました。
近代になると、化学技術の進歩によりウレタン塗料やシリコン塗料が登場し、施工性と耐候性が飛躍的に向上しました。その後、紫外線による劣化を抑えるラジカル制御型、さらに高耐久なフッ素塗料、そして無機セラミック塗料へと進化し、20年以上の長寿命化が実現されるようになってきました。
そして今、「遮熱・断熱」で省エネに貢献し、「防カビ・抗菌」「セルフクリーニング」など暮らしを清潔に保つ高機能塗料も多数登場。まさに、塗料は単なる仕上げではなく、住まいに“安心と快適”をもたらす進化を遂げています。
🏯 佐倉市の歩み
佐倉の歴史は、江戸時代に佐倉城下町が形成されたことに始まります。土井利勝をはじめとする藩主のもとで発展し、蘭学や順天堂など医術の拠点として全国に知られる存在となりました。今も佐倉城址公園や武家屋敷通りには往時の面影が残り、まちの歴史を身近に感じることができます。
1954年の町村合併により佐倉市が誕生し、2024年には市制施行から70周年を迎えました。戦後から高度成長期にかけてはユーカリが丘・染井野・白銀といった大規模住宅地が造成され、多くの家族が暮らし始めました。こうしたまちづくりの背景には、首都圏のベッドタウンとしての役割があり、今日の住宅都市としての基盤が築かれました。
現在では、駅周辺の再開発が進み、オランダ風車のある佐倉ふるさと広場では四季折々の花が来訪者を迎えます。春のチューリップ、夏のひまわり、秋のコスモスが咲き誇り、佐倉の景観を彩っています。また、国立歴史民俗博物館(歴博)や武家屋敷は、佐倉の文化と歴史を学べる観光名所として人気です。さらに毎年秋に開催される「佐倉の秋祭り」では、山車や神輿がまちを練り歩き、多くの人々でにぎわいます。
代表自身も佐倉在住歴およそ50年。まちの変化や地域の行事を身近に見てきた経験が、住宅の変遷や住まい方を理解するうえで大きな糧となっています。地域に根ざした視点で、住まいに合った塗装提案ができることが私たちの強みです。
🏭 主要メーカーの沿革
塗料業界の歩みも、住まいを守る上で欠かせない存在です。1881年に日本ペイントが創業し、国内初の工業塗料メーカーとして発展しました。1918年には関西ペイント、1922年には水谷ペイントが創立され、戦後の高度成長期には1955年にエスケー化研が誕生。いずれも住宅用塗料を含む幅広い分野で日本の暮らしを支えてきました。
また、大阪ガスケミカルの「キシラデコール」は木部保護塗料の代名詞として、文化財や歴史的建築物にも採用されるなど信頼性の高さで知られています。プロの視点で見ると、これらのメーカーが開発してきた塗料は単なる商品ではなく、気候や住環境に適した「住まいのパートナー」として進化を続けてきたと言えます。
現在も各社は高耐久化や環境配慮型の塗料開発を進めており、外壁塗装の選択肢はますます多様になっています。私たち施工業者は、お客様の住宅環境やご要望に応じて最適なメーカー製品を選び、安心して長く暮らせる塗装プランを実現しています。
まとめ
塗料の進化、佐倉市の歴史、そして主要メーカーの歩み。
この三つを並べてみると、外壁塗装が単なる家の維持ではなく、「地域の暮らしとともに発展してきた文化」であることが見えてきます。
ファースト・リフォームは、代表が佐倉に住み始めてから50年、そして地域密着30年の実績を積み重ねてきました。
地元の気候や住宅地の特徴を知り尽くしているからこそ、最適な塗料と施工方法をご提案できます。最新の遮熱・断熱塗料や高耐久塗料も取り入れながら、お客様の住まいを長く守ることが私たちの使命です。
「そろそろ外壁が気になる」「具体的な費用を知りたい」など、小さな疑問でも大歓迎です。
まずはお気軽にご相談ください。地域に根ざした私たちが、わかりやすく丁寧にご説明し、安心のプランをご提案いたします。

監修者:志田 雄一郎(しだ ゆういちろう)
千葉県佐倉市出身・在住約50年。外壁塗装専門店「ファースト・リフォーム」代表。
国家資格:一級塗装技能士
創業以来30年以上にわたり、佐倉市を中心に戸建て住宅の外壁・屋根塗装を手がけてきました。地元の住宅事情や気候に精通し、最適な施工をご提案しています。地域に根ざした専門知識をもとに、安心・丁寧な住まいのご提案を行っています。
参考文献・引用元