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コラム・質問

秋の深まりと冬の到来|寒さで住まいが傷みやすい理由と春に向けた塗装準備


朝晩の冷え込みが強まり、秋も深まってきました。
この時期は、外壁や屋根、木部などが気づかないうちに傷みやすくなる季節です。
寒さが厳しくなる前に、住まいのまわりを一度見てみましょう。

佐倉市秋、イチョウ並木

外壁が寒さで傷みやすい理由

外壁やコーキング材は、気温の変化で膨張と収縮を繰り返しています。
日中にあたたまり、夜間に冷えることで素材の伸び縮みが起こり、細かなひびやすき間が生じやすくなります。
また、朝晩の結露や霜が乾きにくく、カビや藻の発生につながることもあります。
一見きれいでも、内部で劣化が進んでいる場合があります。

外壁割れ・屋根割れ、コーキング割れ

外壁材別|寒さによる影響のちがい

■ サイディング外壁(窯業系・金属系など)

住宅で最も多く使われる外壁材で、板と板の継ぎ目を「コーキング(シーリング)」でつないでいます。
冬場はこのコーキングが寒さで硬化・収縮しやすく、すき間やひび割れが起こることがあります。
また、乾燥と寒暖差によってサイディングボード自体が反ったり、釘まわりにヒビが入ることも。
金属サイディングの場合は結露が生じやすく、裏面の湿気やサビにも注意が必要です。

寒暖差+乾燥+結露 → コーキングや塗膜の劣化が早まりやすい傾向があります。


■ モルタル外壁


冬の乾燥と寒暖差で細かいひび(ヘアークラック)が発生しやすくなります。
また、ひびから水が入り込むと、夜間の冷え込みで内部の膨張や浮きが起こることもあります。
北面や日陰では乾きにくく、藻や黒ずみ・カビが目立ちやすくなるのもこの時期です。

モルタル外壁は見た目よりも内部のひびや含水に注意。早めの点検で防げる劣化です。


屋根も寒さの影響を受けやすい部分

屋根材も外壁と同様に、昼夜の温度差による膨張・収縮を繰り返しています。
この負担が長年積み重なると、表面の塗膜のひび割れやスレート材の反りが起こりやすくなります。

さらに、表面が劣化して防水性が落ちると、雨水や夜露を吸い込みやすくなります。
その水分が冷えたときに凍ることで、内部から押し広げる力が加わり、ひびや浮きを引き起こすことがあります。
見た目ではわかりにくくても、春先の雨で雨漏りに発展することもあります。


屋根材別|冬に起こりやすい症状

■ スレート屋根(コロニアルなど)

軽量で普及率の高い屋根材ですが、表面の塗膜が劣化すると吸水しやすくなります。
冬場はその水分が凍って膨張し、小さなひびや層間の剥離(はくり)を起こすことがあります。
また、乾燥と寒暖差の繰り返しで反りや浮き
が出やすくなるのも特徴です。
塗装で防水性を保つことが、スレート屋根を長持ちさせるポイントです。

屋根塗装の前、下地処理。屋根のヒビです

■ 金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

金属は温度変化に敏感で、膨張と収縮を繰り返します。
このため、冬はジョイント部やビスまわりに負担がかかり、緩みやすくなります。
さらに、霜や結露の影響でサビが発生することもあります。
塗膜が劣化していると、表面の酸化が進みやすいため、定期的なメンテナンスが大切です。


■ 瓦屋根(陶器瓦など)

陶器瓦は塗装の必要はありませんが、
漆喰(しっくい)や棟部の劣化は寒暖差で進行しやすく、剥がれやすくなることがあります。
また、結露や霜の影響で湿気がこもり、苔や黒ずみが目立つ場合もあります。
屋根全体を点検し、必要に応じて漆喰補修を行うと安心です。


木部・破風板・軒天などの付帯部も要注意

冬は乾燥と寒暖差の影響で、木部や付帯部にも負担がかかります。

  • 破風板(はふいた)や鼻隠し
     乾燥による収縮で細かいひびが入りやすく、そこから雨水が浸透して塗膜の浮きや腐食を招くことがあります。
     寒暖差による伸縮でも塗膜が割れやすく、放置すると下地の木材まで傷む場合があります。
  • 軒天(のきてん)
     外気にさらされやすく、冬の結露や霜で湿気がこもりやすい場所です。
     乾きにくい北面ではカビや黒ずみ、塗膜のはがれが起こりやすくなります。
酒々井町ふじき野外壁塗装、破風板塗装、施工前

寒さが厳しくなる前に、家のまわりを一周してみると良いかもしれません。
12月に入ると年末の忙しさも訪れますので、今のうちの点検がおすすめです。


春の塗装計画を立てるメリット

年が明け春にかけては気温・湿度ともに安定し、人気のシーズンになります。
秋~冬のあいだにお住まいの状態を確認しておくことで、春の塗装をスムーズに始める準備が整います。
計画的にご相談いただくと安心です。


まとめ|春の塗装に向けた“準備期間”

外壁や屋根、付帯部の劣化は、寒さが本格化する前の今こそ気づけるチャンスです。
春の塗装シーズンを迎える前に、安心できる住まいの点検をしておきましょう。

また、不具合のある方には早急に対応できる体制を整えておりますので、
気がかりなことがありましたらお早めにご相談ください。

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