シロアリ駆除
シロアリは築年数に関わらず被害に遭う可能性があります。シロアリは寄生されても気づきにくく、知らぬ間に巣を作り活動範囲を広げています。食害が進むと建物の安全性にも影響を及ぼすため、発見したら早めの対処が必要です。
ポイントは羽アリが出たら早めに行動を!
羽アリはその名の通り目立つ翅(はね)を持つため、一見すると別の昆虫かと見間違うこともあります。しかしれっきとしたシロアリです。
4~5月になると巣からたくさんの羽アリが一斉に飛び立っていきます。羽アリがこのように活発な活動を始めたら、早めの対策が求められます。
羽アリは将来的に女王アリや王アリとなる可能性がある存在です。巣から旅立ちそれぞれが新しい巣を作るための活動を始めます。
これは次々とシロアリの巣・コロニーを形成される危険性を示しているといえます。それゆえ羽アリを見つけたら十分な注意とともに早期の点検をお勧めします。
シロアリの駆除といっても、いきなり薬剤の散布を始めるわけにはいきません。安全で確実な作業を行うためにも、まずは「下準備」をする必要があります。
シロアリの駆除の手順
【1】シロアリ駆除の前の“養生
シロアリ駆除の前に行う作業があります。それは“養生(ようじょう)”です。他のいろいろな工事でもそうですが、シロアリ駆除でも養生はとても大切です。私たちの作業は床下と床上とを行ったりきたりしながら行います。養生がいい加減だと床下のホコリが室内で舞い、ニオイや汚れの原因になってしまいます。シロアリ駆除の品質はもちろん、養生もしっかりと行ってホコリや汚れを気にされずに安心していただけるよう心がけています。床下に入るための点検口はキッチンや洗面所などによく作られます。「なんかホコリっぽい・・・」となってしまわないよう、細心の注意を払っています。
【2】床下への進入に必要な装備
養生が終わったらシロアリ駆除をするために床下に入る準備をしていきます。床下での作業はしっかりとした装備で行う必要があります。なぜなら床下はとても特殊な環境だからです。具体的には床下はゴツゴツしており、真っ暗闇な空間でホコリとカビっぽい空気に満ちています。その中をほふく前進していきます。相応の身支度を整えないと、動くのに精一杯で隠れたシロアリの被害を見落としてしまうかもしれません。私たちはこんな装備をつけて作業を行います。つなぎ・頭巾(保護帽子)・防塵マスク・ゴム手袋。この他に、「膝・肘パッド」や「ゴーグル」なども使います。
【3】被害箇所への薬剤の注入
まずはシロアリの被害に遭っている木材に薬剤を注入します。シロアリの被害の大きさによっては電動ドリルが必要になることもあります。なぜなら、被害が進んだ木材の内側には生きたシロアリがたくさんいるからです。ドリルで穴を開けることで、薬剤を木材の内部に浸透させ、1匹1匹のシロアリを効果的に駆除することができます。電動ドリルで被害箇所への穿孔が終わったら、木材の内部に薬剤を注入し、シロアリの駆除を行っていきます。床下がコンクリートや土壌が剥き出しの場合には、そのまま表面全体に薬剤を散布していきます。
【4】穴の補修
穴はモルタルでしっかり補修し、元通りになりますのでご安心ください。
【5】ご確認
一般的な戸建て家屋であれば半日程で施工をする事ができます。施工後は施工部分の確認をしていただき、タブレットなどを使用してシロアリ駆除の写真をお見せしながら施工説明をいたします。