印西市滝野・牧の原の外壁塗装|築15年住宅の劣化と対策
目次
印西市滝野・牧の原の外壁塗装|築15年を迎えた住宅のメンテナンスポイントとは?
印西市の中でも千葉ニュータウンの一角に位置する滝野・牧の原エリア。自然と都市機能がバランスよく整ったこの地域では、2000年代以降に分譲された建売住宅が多く、現在は築15年前後を迎えるご家庭が増えています。
この記事では、ファースト・リフォームの代表であり1級塗装技能士の志田雄一郎が、滝野・牧の原エリアの住宅特性や外壁・屋根の劣化傾向を踏まえたメンテナンスの考え方について、現場経験と建築資料をもとにわかりやすく解説いたします。
滝野・牧の原の住宅の特徴
- 2000年代以降に大規模開発された住宅地で、ハウスメーカー系の建売住宅が多い
- 築15年を超える住宅が増え、外壁・屋根ともに劣化の兆しが現れやすい時期
- 窯業系サイディングやスレート屋根が主流で、一定の劣化傾向が共通している

外壁材の特徴と劣化症状
滝野・牧の原エリアでは、窯業系サイディングボードが多く使われています。これはセメントと繊維を混ぜた外壁材で、耐久性と施工性のバランスが取れているため、建売住宅で広く採用されています。
よく見られる劣化サイン|外壁塗装・コーキングのチェックポイント
外壁や目地の劣化は、お住まいの寿命や防水性に大きく関わります。
ここでは、代表的な2つの劣化症状についてわかりやすくご紹介します。
表面の色あせ・チョーキングとは?
外壁の塗装が古くなると、色が薄くなってきたり、手で触ったときに白い粉がつくことがあります。
この白い粉は、塗料が劣化して粉状になったもので、「チョーキング現象」と呼ばれています。

いつごろ起こるの?
一般的な塗料では、5年〜10年ほどでチョーキングが発生しやすくなります。
特に日差しの強い南面や西面、また雨風にさらされやすい面は劣化が早まる傾向があります。
粉が付きにくい外壁もある?
最近の住宅で多く使われている「難付着性サイディング」は、汚れがつきにくい特殊なコーティングがされた外壁材のことをいいます。表面がつるつるしており、汚れや色あせ、チョーキング(白い粉)などが起こりにくいのが特徴です。見た目がきれいでも、内部では劣化が進んでいる可能性があるのが「難付着性サイディング」の注意点です。
塗り替え時期の見極めには専門的な判断が必要になるため、塗装を検討されている方は以下の記事もぜひご覧ください。
▶ 難付着性サイディングとは?再塗装時の見極めポイントと注意点
見落としやすいポイント、失敗しない下塗り材の選び方などをわかりやすく解説しています。
コーキング(目地)のひび割れや剥離とは?
コーキングとは、外壁材のすき間を埋めるゴムのような防水材です。
年数が経つと、硬くなってひび割れたり、壁から剥がれてすき間ができることがあります。

いつごろ起こるの?
一般的には築5〜10年ほどでコーキングの劣化が見られ始めます。
南面・西面など日差しや気温差の影響を受けやすい場所は、早く傷みやすいです。
特にサイディング外壁の建売住宅では目地の劣化が起こりやすい傾向があります。
放置するとどうなる?
コーキングの劣化を放置してしまうと、次のようなリスクが出てきます。
雨水の侵入による内部腐食
→ 内部の木材まで腐食など影響が及ぶ恐れがあります。

壁材の浮き・反り・ひび割れ
→コーキングは、外壁材同士のすき間を埋めるだけでなく、外壁が伸び縮みする動きに合わせて衝撃を吸収するクッションの役割も果たしています。時間が経って劣化すると、この柔らかさや伸びる力(収縮性)が失われてしまうため、
外壁材が動いたときに力を逃せず、板が反ったり、すき間が広がったり、ひびが入ったりする原因になります。
カビやシロアリの発生
→ 湿気がたまりやすくなり、害虫や菌の温床に。
外観の劣化・資産価値の低下
→ 目地の黒ずみやすき間は見た目の印象を悪くし、資産価値にも影響します。
難付着性サイディングの場合は?
表面に強いコーティングがされていても、目地のコーキング部分には通常の材料が使われていることが多く、劣化は避けられません。
外見はきれいでも、目地のすき間が広がっているケースもあるため、見えにくい部分こそ注意が必要です。

屋根材の特徴と注意点
屋根には、コロニアル・カラーベストが多く使われています
印西市の滝野や牧の原エリアでは、築10〜20年前後の建売住宅を中心に、コロニアル・カラーベスト(スレート系)と呼ばれる屋根材が多く使用されています。
スレート屋根は軽量で施工しやすく、コスト効率にも優れていることから、分譲住宅をはじめ一般住宅で広く採用されてきました。
しかし、こうしたスレート屋根の中には、比較的早く劣化が進んでしまうものも存在します。
その背景には、2004年以降の「ノンアスベスト製品」への移行が関係しています。
ノンアスベスト屋根に注意|劣化が早まる理由と見極めポイント
2004年以降、健康被害への配慮から、屋根材に使われていたアスベスト(石綿)の使用が中止されました。
これにより、アスベストを含まない「ノンアスベスト製品」へと切り替えが進みましたが、一部の製品では素材の強度や粘りが不足し、耐久性が下がったケースがあるとされています。
その結果、販売時期やメーカーによっては、ひび割れ・反り・欠けといった不具合が見られる屋根もあり、塗装や補修の時期が早まることがあります。
注意が必要なスレート屋根材の例
メーカー(製品名) | 製造/使用時期 | 特徴・注意点 |
---|---|---|
ニチハ「パミール」 | 1996~2008年 | 表面がミルフィーユ状に剥がれる「層間剥離」が起こりやすく、塗装による延命が難しい。 |
クボタ(現ケイミュー)「コロニアルNEO」 | 2001~2008年 | ひび割れ・欠け・反り・変色が多発し、塗装だけでは持たないケースも多い。 |
積水化学「かわらU」 | 1990年代~2013年 | 瓦風の見た目だが、素材はスレート系でひび割れや剥離が多く、塗装が適さない場合もある。 |
パナソニック(旧松下電工)「アーバニー」「アーバニーグラッサ」 | 1994~2005年 | 表面が割れやすく、塗装中や足をかけた際にも破損リスクが高い。 |
💡ワンポイント解説
2004年以降の移行初期に出回ったノンアスベスト屋根材は、製品ごと、さらには製造された時期によっても耐久性に差があり、劣化の進み方が異なります。施工から年数が経ち、ひび割れや反りが進んだ場合は、塗装だけでは十分な防水性を保てないケースもあります。一方で劣化の程度が軽い場合は、適切な下地処理と塗料選定によって塗装メンテナンスが可能なこともあります。
ファースト・リフォームでは、屋根材の種類や施工時期、現地の劣化状況を丁寧に確認し、塗装・補修・カバー工法などから最適なメンテナンス方法をご提案します。素材の判別や現地診断が重要ですので、まずはお気軽に屋根点検をご依頼ください。


よく見られる劣化サイン|コロニアル屋根の場合
コロニアルやカラーベストなどのスレート系屋根は、軽量で施工しやすく普及率の高い屋根材です。
アスベストを含んでいた時期の製品は一定の耐久性がありますが、築15〜20年を超えてくると以下のような劣化症状が見られることがあります。
表面の褪色・塗膜の剥がれ
屋根表面の色があせてきたり、塗膜が剥がれて素地が見えている状態です。
防水性が低下しており、雨水を吸い込みやすくなっているサインです。

苔や藻の繁殖
特に北側や日当たりの悪い面に発生しやすく、屋根が湿気を含みやすい状態にあります。
放置すると劣化が加速し、ひび割れや雨漏りの原因にもつながります。

屋根材の割れや反り
長年の風雨や寒暖差の影響で、スレート材がひび割れたり反って浮いてくることがあります。
この状態では塗装だけでは不十分なこともあり、補修や交換が必要になる場合があります。

築15年を迎えたら検討したいメンテナンス
■ 外壁塗装・コーキング打ち替え
外壁の色あせやチョーキング、目地のひび割れなどが目立ち始めるタイミングです。
築15年は、外壁塗装とあわせてコーキングの打ち替えを検討する目安といえます。
最近の住宅に多い「難付着性サイディング」の場合、外壁自体はきれいに見えても、目地部分のコーキングは通常の素材が使われているため、劣化は避けられません。
防水性や外観を保つためにも、外壁と目地の両方をトータルでメンテナンスすることが大切です。
■ 屋根塗装またはカバー工法
スレート屋根は定期的な塗装によって防水性を維持できますが、割れや反りなどの劣化が進んでいる場合や、2004年以降に製造されたノンアスベスト製品の中には、塗装が難しいケースもあります。
このような場合には、既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせる「カバー工法」をご提案することもあります。
また、屋根の頂上部を覆う棟板金(むねばんきん)も、経年によって釘の緩みや浮き、サビ、風によるめくれなどが起こりやすくなります。棟板金は外からは見えにくい部分ですが、劣化を放置すると雨漏りの原因になることもあるため、屋根全体の点検とあわせて確認することが大切です。点検結果に応じて、塗装・補修・カバー工法・棟板金交換など、お住まいの状態に合わせて適切な方法をご提案します。
印西市で外壁塗装をご検討中の方へ|滝野・牧の原ほか施工事例のご紹介
ファースト・リフォームでは、印西市内でもご相談が増えており、これまでに滝野・牧の原を含む各エリアで外壁塗装・屋根塗装の施工を行ってまいりました。
当社ホームページでは、印西市内の施工事例を一部ご紹介しております。
築10~20年ほどの建売住宅を中心とした事例もあり、地域の住宅傾向に合わせたご提案が可能です。
▶ 印西市の施工事例を見る
▶ Googleクチコミでお客様の声を見る
今後も地域の住宅事情に合わせた丁寧なご提案と、安心してご相談いただける体制づくりに努めてまいります。

ご相談いただくお客様の傾向
このエリアでは、共働きのご家庭や子育て世代のお客様からのご相談が多いのが特徴です。
- 「仕事や育児で日中に時間がとれないが、信頼できる業者にしっかりとメンテナンスを任せたい」
- 「将来のことを考えて、計画的に手を入れておきたい」
といった住まいのメンテナンスに前向きなご相談を多くいただいております。
ファースト・リフォームでは、お忙しい方にも安心してご相談いただけるよう、現地調査・お見積もり・ご説明まで、丁寧かつスムーズにご対応いたします。
気になることがございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。

まずは無料診断からどうぞ
少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
無料点検では代表の志田が直接お伺いし、お住まいの状態を丁寧に確認いたします。
「相談だけでも大丈夫かな?」という方も、もちろん歓迎です。
無理な営業は一切ございませんのでご安心ください。
この記事の監修・出典について
この記事は、以下の情報をもとに構成・監修されています。
■ 監修者プロフィール
志田 雄一郎(しだ ゆういちろう)
ファースト・リフォーム代表/1級塗装技能士
佐倉市出身・在住30年以上。創業以来、佐倉市・印西市を中心に1,200件以上の外壁塗装・屋根塗装を手がける。住宅構造・塗料特性・施工管理に精通。

■ 出典・参考資料
ファースト・リフォームの現場経験と実績データ
国土交通省「住宅性能表示制度ガイドブック」
日本窯業外装材協会「外壁材の特徴とメンテナンス」
ケイミュー株式会社「屋根材製品情報」
日本ペイント・エスケー化研「塗料の耐候性資料」