豪雨や台風はどう変わる?これから考えたい住まいの備え
このたびの千葉県内の豪雨により、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
今回の豪雨を受けて、これからの千葉県の気候について改めて調べてみました。
毎年同じように暑くなる、雨が多くなる、という単純な変化ではありません。気象庁の資料では、これからは大雨の発生頻度や強さが増すなど、雨の降り方がより極端になっていくことが予測されています。
私たちが暮らす千葉県では、これからどのようなことが起こりうるのでしょうか。
そして、住宅の外壁や屋根に携わる塗装店として、今できる「備え」について考えてみたいと思います。
佐倉でも身近に起きた激しい雨
2026年8月13日、佐倉では1日に239.0mmの雨が観測されました。
千葉県内でも同じ日に、千葉市で351.0mm、茂原市で240.0mmなど、各地で非常に多くの雨が降りました。佐倉の239.0mmは、8月の日降水量として観測史上1位を更新しています。
出典:気象庁「最新の気象データ(2026年8月13日)」
こうした出来事があると、「最近の天気は以前と違う」と感じる方もいるかもしれません。
ただ、一つの豪雨や一つの暑い夏だけを見て、すべてを気候変動と結びつけることはできません。
一方で、長い期間の観測を見ると、日本では強い雨の発生頻度が増えていることが確認されています。また、雨の降らない日も長期的には増加しており、雨の降り方が極端になる傾向がみられます。
出典:気象庁「日本の気候変動2025」

これから大雨や台風はどう変わる?
将来についても、大雨への備えがこれまで以上に重要になると考えられています。
銚子地方気象台・東京管区気象台がまとめた「千葉県の気候変動」では、20世紀末と比べ、千葉県で1時間に50mm以上の非常に激しい雨が発生する年間回数は
- 2℃上昇シナリオでは 約2.0倍
- 4℃上昇シナリオでは 約3.7倍
に増加すると予測されています。
1時間に50mm以上というのは、気象庁が「非常に激しい雨」と表現するほどの雨です。
これは「雨の多い年が毎年続く」ということではなく、短い時間に大量の雨が集中するような、極端な降り方が起こる可能性が高まっていくということです。
また、台風については、これから発生する数そのものが増えるとは限りません。
一方で、将来の日本付近では、台風の強度が強まり、台風に伴う降水量も増加すると予測されています。
これからは、台風が来る回数だけではなく、来たときの雨や風の強さに備えることも大切になってきます。
出典:銚子地方気象台・東京管区気象台「千葉県の気候変動」(令和7年3月)/文部科学省・気象庁「日本の気候変動2025」
気候が極端になれば、家の外側が受ける負担も変わります
外壁や屋根は、毎日屋外で雨・風・紫外線・暑さにさらされています。
もちろん、外壁塗装や屋根塗装をしたからといって、豪雨や台風による災害を防げるわけではありません。
強い風で屋根材が飛んだり、想定を超える雨によって雨水が入り込んだりすることは、塗装だけで防ぐことのできるものではありません。
それでも、普段から建物の状態を整えておくことには意味があります。
例えば、
・外壁にひび割れがないか
・雨樋が傾いたり、外れたりしていないか
・軒天にシミや剥がれがないか
・ 屋根にずれや浮きがないか
こうした部分は、普段は大きな問題がなくても、強い雨や風を受けたときに影響が出ることがあります。

住まいの備えは、傷んでいるところを放置しないことから
私たちが考える住まいの備えは、特別な工事をたくさんすることではありません。
今の家の状態を知り、傷んでいるところがあれば、必要な時期に必要な手入れをしておくこと。
これが基本だと考えています。
塗装工事では、塗料を塗る前に建物の状態を確認し、必要な補修を行うことも大切です。
ひび割れや傷んだコーキング、屋根や板金の不具合などがあれば、状態に合わせて補修してから工事を進めます。
一方で、まだ問題のない部分まで手を入れる必要はありません。
建物の状態は一軒一軒違うからこそ、その家に今必要な工事を見極めることが大切だと考えています。
大雨や台風のあとに、家のまわりを少し確認
普段はあまり気にしていなくても、大雨や台風のあとに家の外まわりを見てみると、これまで気づかなかった変化が見つかることがあります。
雨や風がおさまり、安全を確認してから、地上から見える範囲で家のまわりを一度見てみてください。
「いつもと少し違う」「以前はなかったような気がする」と感じるところがあれば、その後の変化にも気をつけておくと安心です。
ただし、屋根の状態を確認するためにご自身で屋根へ上るのは大変危険です。
屋根は地上から見える範囲にとどめ、気になるところがある場合は専門業者に確認を依頼してください。
これからの10年、20年を考えた住まいのメンテナンス
家は一度建てれば、その後ずっと同じ環境の中にあるわけではありません。
これから10年、20年と住み続けていく間に、気候も少しずつ変化していきます。
千葉県では将来、非常に激しい雨の発生回数が増え、日本付近では台風の強度や台風に伴う降水量が増す可能性が予測されています。
だからといって、必要以上に心配する必要はありません。
災害そのものを防ぐことはできなくても、普段から家の状態に目を向け、傷みがあれば必要な時期に手入れをしておくことも、これからの気候に備える一つの方法です。
私たちファースト・リフォームも、外壁や屋根をただきれいに塗り替えるだけではなく、その家の状態をきちんと確認し、これから先も安心して暮らせるよう、必要な工事を見極めてご提案していきたいと考えています。
「そろそろ塗り替えの時期なのか」「今の状態でまだ大丈夫なのか」など、外壁や屋根のメンテナンスについて分からないことがありましたら、気になることからご相談ください。
すぐに工事が必要とは限りません。建物の状態を見ながら、必要なことを一つずつお伝えしています。
佐倉市を中心に外壁・屋根塗装の現地調査から施工管理まで担当。 本記事では、住まいの外壁・屋根の状態や、メンテナンスに関する内容を監修しています。
