隣は屋根塗装なのに、なぜうちはカバー工法?提案が分かれる理由とは
目次
塗装メンテンナスを考えたとき屋根塗装とカバー工法のどちらを選ぶべきか迷われる方が少なくありません。
実は、同じような屋根に見えても、劣化状況や今後の住まい方によって最適なメンテナンス方法は変わります。
最近佐倉市でも、
「近所は屋根塗装をしたのに、うちはカバー工法を勧められた」
「何社か見積もりを取ったら、業者によって提案内容が違った」
といったご相談が増えています。
また、初めて本格的な屋根メンテナンスを迎えるお住まいでは、
「塗装で大丈夫なのか」
「カバー工法が必要なのか」で悩まれるケースが少なくありません。
特にアスベスト規制に伴う屋根材の切り替え時期に建てられた住宅では、屋根材の種類によってメンテナンス方法が大きく変わることがあります。
この記事では、なぜ提案が分かれるのか、どのような考え方で選べばよいのかを、実際によくいただくご相談をもとに分かりやすくご紹介します。


なぜ今、このような相談が増えているのか
1990年代後半から2000年代中頃にかけては、アスベスト規制の影響により、さまざまなノンアスベスト屋根材が採用されるようになりました。
しかし、当時の一部製品には割れや欠け、層状剥離などが起こりやすいものもありました。
現在はその時期に建てられた住宅が初めての本格的な屋根メンテナンス時期を迎えており、
・塗装でよいのか悩んでいる方
・カバー工法を勧められて迷っている方
・ご近所と提案内容が違って不安になっている方
からのご相談が増えています。
ノンアスベスト屋根について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
同じ分譲地なのに提案が違う理由
「隣の家は塗装だったのに」そう思われるのも無理はありません。実際に同じ分譲地で建てられた住宅は、外観も似ており、使用されている屋根材も同じ場合があります。
しかし、屋根の状態は必ずしも同じではありません。
例えば、
・日当たりや方角の違い
・北面の湿気やコケの発生状況
・近くの樹木による影響
・過去の補修やメンテナンス履歴
・屋根材のひび割れや層状劣化の進行状況
などによって、同じ時期に建てられた住宅でも状態に差が生まれます。
私たちも現地調査では「築年数」ではなく、「今の屋根がどのような状態か」を確認したうえで提案しています。そのため、隣同士のお住まいでも塗装をおすすめする場合と、カバー工法をおすすめする場合があります。
業者によって提案が違うのはなぜ?
お客様からよくいただくご質問です。
実は、屋根工事には一つの正解しかないわけではありません。
現在の状態を見ると塗装も可能。しかし将来的な耐久性を考えるとカバー工法をおすすめしたい。
そのようなケースもあります。
また、業者によって重視するポイントや考え方が異なるため、提案内容に違いが出ることもあります。
実際に、
「この状態なら塗装で十分です」
という業者もあれば、
「今後の耐久性を考えるとカバー工法がおすすめです」
という業者もあります。
そのため、「塗装と言われた」「カバー工法と言われた」という結果だけで判断するのではなく、なぜその提案になったのか理由を確認することが大切です。
また、ご自身で屋根材の種類が分かる場合は、その屋根材について調べてみるのも一つの方法です。
特に1990年代後半から2000年代にかけて使用された一部の屋根材には、劣化しやすい製品や塗装よりもカバー工法が適している製品もあります。
業者の説明と屋根材の特徴を照らし合わせることで、より納得して工事方法を選びやすくなります。

建物にとっての正解と、お客様にとっての正解は違うこともあります
建物にとっての正解と、お客様にとっての正解は必ずしも同じではありません。
例えば、屋根の状態だけを見ると、カバー工法を行った方が安心できるケースがあります。しかし、お住まいに対する考え方はご家庭によって異なります。
・あと10年ほど快適に住めれば十分
・将来的には住み替えを考えている
・今はできるだけ費用を抑えたい
という方もいれば、
・これから20年以上住み続けたい
・お子様やご家族に住まいを引き継ぎたい
・多少費用がかかっても長持ちする方法を選びたい
という方もいらっしゃいます。
現地調査の際、お客様から「志田さんならどうしますか?」と聞かれることがあります。
私自身の家で、これから20年以上住み続ける予定であれば、状態によってはカバー工法を選ぶと思います。しかし、それがすべての方にとって正解とは限りません。
工事費用は決して安いものではありませんし、ご予算や今後のライフプランによって最適な選択は変わります。
建物だけを見ればカバー工法が望ましいケースでも、塗装という選択肢が適していることもあります。反対に、まだ塗装できる状態であっても、将来のメンテナンス回数を減らしたいという理由からカバー工法を選ばれる方もいらっしゃいます。
私たちは工法ありきで考えるのではなく、屋根の状態とお客様の考え方の両方を踏まえてご提案しています。同じ屋根でも、すべてのお客様に同じ答えが当てはまるわけではないからです。

ただし、選べないケースもあります
ただし、すべての屋根が自由に選べるわけではありません。
ここまでお読みいただくと、「結局は塗装とカバー工法のどちらを選ぶか」という話に思えるかもしれません。しかし、屋根の状態によっては選択肢が限られるケースもあります。
例えば、
・大きなひび割れが多数ある
・屋根材の反りが進行している
・表面が層状に剥がれている
・屋根材そのものの強度が低下している
このような状態では、塗装をおすすめできない場合があります。
実際の現場では、高圧洗浄や塗装作業のために職人が屋根へ上がるだけでも破損が心配されるほど、劣化が進んでいるケースがあります。
また、1990年代後半から2000年代にかけて使用されたノンアスベスト屋根の中には、すでに製造終了となっている製品も多くあります。万が一作業中に割れや欠けが発生しても、同じ屋根材で補修できないことも少なくありません。
私たちも、できるだけお客様のご負担を抑えたいと考えています。しかし、塗装工事そのものが屋根材を傷めるリスクになると判断した場合は、無理に塗装をおすすめすることはありません。
そのような場合は、カバー工法をご提案することがあります。
大切なのは、「塗装できるかどうか」ではなく、「工事後も安心して住み続けられるかどうか」です。
私たちは工法を売りたいのではなく、お住まいの状態と今後の暮らし方を踏まえながら、そのご家庭にとって無理のない選択肢をご提案したいと考えています。



まとめ|大切なのは「隣の家」ではなく「ご自宅に合う方法」
「隣の家は塗装だったのに、なぜうちはカバー工法なのだろう」
実際にそのような疑問を持たれる方は少なくありません。
しかし、同じ分譲地で同じ時期に建てられた住宅であっても、屋根の状態は一棟ごとに異なります。また、ご家族のライフプランやご予算、住まいに対する考え方もそれぞれ違います。
大切なのは、
・今の屋根はどのような状態なのか
・あと何年住む予定なのか
・今後どのような暮らしを考えているのか
を整理したうえで、ご自宅に合った方法を選ぶことです。
建物の状態だけを見れば、カバー工法をおすすめしたいケースもあります。しかし、お客様によっては「あと10年ほど住めれば十分」「できるだけ費用を抑えたい」「まずは見た目をきれいにしたい」と考えられることもあります。
反対に、将来を見据えてカバー工法を選ばれる方もいらっしゃいます。
つまり、建物にとっての正解と、お客様にとっての正解は必ずしも同じではありません。
だからこそ、「隣の家がどうだったか」ではなく、「自分の家はどうなのか」を知ることが大切です。
ファースト・リフォームでは、代表の志田が実際に現地を確認し、屋根材の種類や劣化状況だけでなく、お客様のご希望や今後の暮らし方もお聞きしながらご提案しています。
屋根塗装がよいのか、カバー工法がよいのか。
迷われた際は、まず現在の屋根の状態を確認することから始めてみてください。現地調査やお見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください。

